化石燃料の使い方

博士77
 石油は、熱源(火力発電、暖房等)42%、動力源(自動車、船舶、飛行機等)39%として、一時的な用途のために消費されている。結果、CO2を排出し、燃焼されるために大気の温度を上昇させると騒がれている。一方、残りの18%はプラスチックや化学繊維などの原料になっている。クルマの方はEVが俄にその主流の座に着こうとしているが、それには充電が必要なので原発やソーラーなどが整備されない限り、石油を燃やしているのと同義である。

 米国では、石油を燃料としてではなく、原料としてだけに使おうというムーブメントが起きている。さすれば石油の消費は1/5となり、資源枯渇する迄の期間が5倍になる。
燃料としての石油が必要なば、それらを再生させて使う。

 この数日、あちこちから発表されているマイクロ原子炉(SMR)は、これまでの眉唾ものから脱却し、地域や大規模企業、船舶などに搭載して行こうとの機運にある。

 そういえば、鉄腕アトムもドラえもんもその動力元は超小型の原子炉であった。此度のSMRは「核融合」であり、放射性物質なども使わないし、何か問題がおきて仮令、原子炉が壊れてもプラズマ状態を保てなくなり、安らかに停止する。

 エネルギーコストが只同然となれば、海水の淡水化プラントとパイプラインで世界のあちこちにある広大な砂漠の緑化が可能になる。モンゴルやロシアの殆どを占めるツンドラ地域も温室栽培(工業栽培)により穀倉地帯に変貌する。

 食物が満ち足りて、人民の暮らしが安堵されれば、それに付随する工業製品などが必要なら輸入して買えばいいことで、抑ゝ隣国に侵略しようなどという気が起きない。ドンパチやってるウクライナも小麦の穀倉地帯であり、ロシアにしてみれば工業化した国土を壊滅させてしまっても食糧生産の拠点となればよいという考えにある。

 嬉しいことに、SNRの先頭を走っているのが日本勢、三菱重工のそれは2030年までに実用化できると公表された。風やら天候やらに左右されず安定した電力が廉価で得られる。ITでは悉く米国や中国にいいところを持っていかれてしまった日本であるが、しっかりと知財を温存してその品質を武器にメイドインジャパンを復活させる佳き機会だと思う。